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横濱ジャガー商會


画像は琥珀のカービング。まだまだ制作途中です。 メキシコ人 宝石彫刻アーティストのペドロ・ミッチェル に短期間ですが弟子入りしてきました。 " 横濱ジャガー商會 " 発足!?

昨年10月の京都での個展「宇宙太陽から龍宮マリアへ」でペドロ氏とは初めてお会いしました。 ペドロ氏の奥様の石のお店 " Tian"主宰の清美さんに5月の横浜展をはじめいろいろと助けていただいたり遊んでもらったり。 先月10月にペドロ氏を奈良の美しい溪谷にご案内した際、 滝壷にて当然のように「もちろん僕は入るよ! きみも入る?」と訊かれ 水の冷たさに心臓がとまって沈んでしまうのでは?と緊張する私を横目に 滝壷に飛び込んで美しいフォームで泳ぐペドロ氏。

​ふだんは人も多いところなのに、その日は私たちの他には誰もおらず、 この機会をのがしたら、その滝壷に入ることは一生ないだろな、、、 と、意を決して入ってきました。

そのあとの夕飯の際、普段は口数の少ないペドロ氏が、19才の時カルロス・カスタネダと2ヶ月をともに過ごしたという、仰天のお話が。。。 カスタネダの呪術師ドンファンのシリーズは、若い頃の私のバイブル的な本でした。 世に出なかったシリーズ最後にあたる部分はアートに関わる部分が多く含まれるとのこと。 そのエッセンス的な内容をペドロ氏が聞かせてくれました。 口数の少ないペドロ氏に「きみ、カービングやったら良い」と何度かすすめられ、 滝壷だし、カスタネダだし、その他にもピンとくるものが多くあり 弟子入りをさせていただくことにしました。

師匠は11/30〜12/4まで京都の「ぎおん石」のギャラリーでの展覧会にむけて、 今はマヤやアステカなどの神話がモチーフの作品を並行して制作しておられます。 (展覧会詳細はコチラ=>https://star-poets.com/events-news/01-exhibition/7453) こちらは隕石ガラスのモルダバイトの彫刻。

私の弟子入り中は、ずっとオパールで アステカの”シペトテック”を彫っておられました。 シペトテックの祭祀では生贄が非常に重要で、 自分の一番大切なものを生贄にすると。 王様が行う特に大切な祭で、王は一番大切な娘である姫を生贄として捧げた。 シペトテックは大変喜んで剥いだ姫の皮を身にまとう。 それを彫っているんだよ。 とのこと。 シペトテックは仮面のように皮をかぶった姿で表されるそうで、 ペドロ氏はその皮のマスクを半透明のオパールで制作中。 仮面の中身のシペトテックの本体も先に制作済で、 そちらはすごく鮮やかな炎のような赤いオパールでした。 2つのパーツをぴったり合うように彫って 仮面のオパールの目と口に穴をあけ、その穴から本体の赤がちらりと見えるしくみ。 仮面は遊色がきらめく透明感のあるオパールなので 重なるオパールの色合いが絶妙に。 なんてクレイジーで贅沢な"LEGO"なのだろう。。。 「振り切ることが持つ力」 今回のテーマだったのではと思います。 ジュエリーとして身につけられるよう仕上げるそうで、 お値段も貴族的なものになると思われるのですが、 い今までに12個つくった同じシリーズは次々と嫁いで残っているのは自分用のひとつだけなのだそうです。 今回、もちろん技術的にもいろいろと教えていただきました。

私を含め木彫や粘土などで形が作れる人なら、 どんな道具をどのように使うかというのが大事なポイントになると思います。 ペドロ氏はまるでシャープペンシルのようなヤスリで電車の中でも食事の待ち時間でも どんなところでも彫っておられました。 宝石ってそうやって彫刻できちゃうものなんだー と横で目の当たりにできるのがすごく重要だとおもいます。 言語外のエーテル的交流。

実際、ペドロ氏のほかにも素晴らしい作品を生み出す作家さんが、言葉や表情の変化も少なく、ご本人の姿をみていると、作家さんの気持ちを漫画の吹き出し的に感じアフレコしたくなったりする場合があります。

開始時は私の琥珀彫刻は紀元前出土品的でもあったのが、道具が増えるにつれローマあたりまで時代が進んできた感が。 完成までにケルトあたりまで進みたいなぁ。

清美さんのTianで、ペドロ氏と清美さんのオールベジのメキシコ料理をご馳走になりました。

こちらは滝壷直後の写真。 ペドロ氏の胸にいつも輝くジャガーのペンダント。22K以上の金だとおもいます。 ジャガー師匠です。 シャツのボタンを大きく開けて、ジャガー師匠のペンダントを男性たちに着こなしてほしいなぁ。

※横濱ジャガー商會イメージイラスト

清美さんに正式採用されました☆


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